集団生活の基礎!学級づくりの指導ポイント4つ

授業・生徒指導

楽しい学級づくりは、児童・生徒が毎日、学校に通いたいと思う大きな要因になります。楽しい学級づくりのポイントは、学級のルールをつくる、学級目標を立てる、教師が児童・生徒が積極的になる声掛けをするなどが大切です。ときどき、学級経営の基本を自分自身で振り返ることも大事です。

楽しい学級づくりは、児童・生徒が毎日、学校に通いたいと思う大きな要因になります。特に小学校における学級づくりは、児童に集団生活の基礎を身に着けさせるためにも重要です。今回は、小学校の学級づくりの指導ポイントを4つご紹介します。

1. 学級のルールをつくる

学級は児童・生徒にとって小さな社会。自分だけがよければよいのではなく、集団で行動し、楽しく生活をするためには、学級のルールづくりが大切です。学級のルールの基本を紹介しましょう。

  • 間違っても笑わない
  • 時間を守る
  • 言葉遣いを丁寧にする
  • 遊びの合言葉は「入れてね」と「いいよ」

これらのことを学級みんなの共通ルールにするとよいでしょう。「間違っても笑わない」というのは、教室は間違えてもよいところという気持ちをみんなが持つということです。間違いはみんなの学ぶチャンス。安心して学べる学級をつくっていきましょう。また、集団のなかで「時間を守る」ことはとても大切なことです。児童・生徒のうちに習慣づければ社会人になってもそれが習慣になるでしょう。「言葉遣いを丁寧にする」は大切な学習環境のひとつ。言葉遣いを丁寧にしていれば、自然に心も穏やかになるはずです。「遊びの合言葉」は、「だれもが仲良く遊びの輪に入る」を目標にすれば、友情の輪が広がっていくでしょう。

2. 学級目標を立てよう

学級目標を設定すると、児童・生徒がやる気になるだけでなく、みんなでがんばることができます。どんな学級にしたいか、児童・生徒たちに考えさせましょう。児童・生徒たちが自分の考えを発表して、話し合いの活動にしてもよいでしょう。また、どんな学級にしたいか、常に教師が児童・生徒たちに伝えることで、学級のイメージが伝わります。さらに、学級の目標とともに、自分の目標を決めることもよいでしょう。学期ごとに自分の目標を自分で決めます。自分で決めると、自分から積極的に実行したくなるのです。また、その目標に対する振り返りの時間をつくるとよいでしょう。

3. 児童・生徒が積極的になる声掛け

児童・生徒がやる気になると本人自身が楽しくなり、学級も活気づきます。児童・生徒がやる気になる教師の声掛けの数々を紹介しましょう。

  • 共感する:児童・生徒といっしょに喜んだり、驚いたりする。
  • 見守る:近くで見守るだけでなく、ときには口出しせずに遠くから見守ることも大切。
  • 認める:できたときやがんばったときなど、その児童・生徒のがんばりを認める。
  • 励ます:困ったりしているときにはアドバイスをしたり、励ましたりする。
  • 受け入れる:できるだけ、児童・生徒の考えを生かすようにする。
  • 助ける:助けが必要なときには、助けたり、ヒントを伝えたりする。

4. 学級経営の基本を振り返る

学級経営がしっかりできていることは、楽しい学級づくりの基本となります。ときどき、教師自身が学級経営をしっかりできているか基本に立ち返ることが大切です。基本のチェック項目を紹介しましょう。

  • 全員あいさつができている。
  • 「はい」という返事と「~です」と語尾まで丁寧語で話せている。
  • 教師も児童・生徒も名前に「さん」づけで呼び合っている。
  • うれしいとき、がんばったときには、みんなで喜べる学級に育っている。
  • 間違ったことを言ったり、できたりしなくても、笑わない温かい学級である。
  • 学級のルールが守られている。